兵庫県議会公明党・県民会議

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2017/ 6/22 Up

患者の不安に向き合う 「がん哲学」セミナーを開催 尼崎市

 兵庫県尼崎市にある「兵庫県立尼崎総合医療センター」(藤原久義院長)で、このほど、がん患者の不安に向き合う「がん哲学」を提唱する樋野興夫・順天堂大学医学部教授を講師に迎え、セミナーが開かれた。

 日本人の2人に1人がかかるとされるがん。知識として理解していても告知された患者や家族の精神的なショックは大きい半面、現場の医師は病状の説明や治療に追われ、両者に“隙間”が生じているのが実情だ。

 樋野教授は、こうした隙間を埋めるため、2008年に「がん哲学外来」を同大学病院内に開設。診察は行わず、患者と対話する中で不安や悩みに向き合う面談形式で、注目を集めている。

 セミナーで樋野教授は、日本で新たにがんと診断される人は年間100万人に上る一方、5年生存率は62・1%となり、「がんは怖いものから共存する時代に移った」と指摘。その上で、医者には「がんを治癒する医学者的責任と、患者に手を差し伸べる人間的責任の二つの使命がある」とし、がん哲学外来を開設した経緯を説明した。

 また「がん患者は、社会で自分の居場所を失いがちだが、どんな人でも存在自体に価値がある。病気は一つの個性だ」と強調。患者を支える医師や家族らに対しては「患者に配慮を持って接することが大切」と呼び掛けた。セミナーの開催については、公明党の谷井勲県議が、樋野教授と同総合医療センターとの橋渡し役を担うなど後押ししていた。


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