概要
北神急行電鉄は昭和63年に開業した神戸市北区の谷上 0新神戸間を結ぶ7.5kmの北神線を運営する会社です。北神線は、ほぼ全線が六甲山地を貫くトンネルのため、建設費が700億円もかかり、運賃にそれが反映されたため、ひと駅間で440円と非常に高額となっていました。
そのため開業後は、この高い運賃がネックとなり、乗客数が伸び悩み不安定な経営状況が続きましたが、平成11年度より兵庫県と神戸市による運賃低減助成制度の創設により、80円の運賃値下げを実現しました。
更に神戸市は、北区における郊外開発や地域振興、人口増加を図ることを目的に、令和2年6月1日より北神急行線にかかる資産等を阪急電鉄グループより譲り受けることになりました。北神線の市営化により西神・山手線と一体的な運行により市営地下鉄と同一料金体系とし、谷上駅から三宮駅の運賃は、現行の550円から約半額の280円になる予定で、大幅な運賃低減が実現します。
取り組み
公明党の国、県、市のネットワーク力を発揮し連携しながらこの課題に取組んできましたが、県議会公明党としては、北神線の運賃の低減に向けて、北神急行電鉄への支援制度の創設や継続、市営化に対する県の財政支援などについて、本会議や委員会等において何度も取り上げるとともに、知事に対して申入れを行うなど、長年に亘って取組み、大幅な運賃の値下げを実現しました。
今後は、北神線の市営化による大幅な運賃の値下げにより、神戸市北部、北摂三田地域への定住が促進され、有馬温泉を始めとした地域資源を活用した交流が拡大するように取組んでまいります。